2024/01/05
当会情報

令和6年 新年ごあいさつ

新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。

平素より関係各位には格別のご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

また、この度の能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。本会では、会員の総力を結集し、復旧への支援をして参ります。

さて、昨年は長かったコロナ禍から抜け出し、平静の生活を取り戻した年であったと同時に、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとガザ地区での紛争など、国際的には不安定な年でもありました。

そのような中、本会では5月に4年ぶりの全国大会を大分市で開催し、全国600名の仲間達と再会の喜びに湧きました。そして、当会の可愛いキャラクターであるロールンちゃんもデビューいたしました。10月には新潟県長岡市で第27回全国建築塗装技能競技大会を、こちらも4年ぶりに開催することができました。より実践に即した課題や運営方法に大幅リニューアルするとともに、初めての試みとして、競技の場とは別に若い担い手同士の交流の場を設け将来に渡って切磋琢磨する仲間作りの機会を作れたことも大きな成果と考えております。関係官庁自治体・技能委員会・実行委員会はじめ、ご協力頂きました各方面の皆様には心より感謝申し上げます。

今後、危機的な人材難の中、技術者・技能者を担い手として確保・育成していくためには、この競技大会のような技術・技能伝承や研鑽の機会を作って行くと同時に、塗装工事業を魅力ある就労の場としなければなりません。現場の週休二日の取り組みなども徐々に進みつつありますが、最大のアピールは能力に応じた適正な処遇です。この件について、昨年11月、斉藤 鉄夫 国土交通大臣から画期的な国会答弁がありました。技能者に適正な賃金が行き渡るよう、公共工事はもとより民間工事においても適正な労務費を盛り込んだ請負契約を発注者に促すというものです。更にそれが実効的なものとなるよう調査・監督し、必要な場合是正措置を講じられるシステムを構築していくとしております。当会としましても、大臣答弁が実現できるよう、全国団体としての強みを活かし、各地会員の声を国土交通省地方整備局など、関係省庁へ届けることが必要だと思います。引き続き皆様のご支援ご協力を宜しくお願い致します。

また、本会では現場での女性の活躍推進も大きな課題と捉えております。女性が働きやすい環境を作ることは、男性従業員も含めた全ての業界で働く人々が働きやすい環境を作ることに繋がります。「けんせつ女子ビューテイーセミナー」の展開に加え、全国各地の女性経営者、経営後継者と意見交換を実施し、そのヒントを探っていくことにしています。加えて、外国人技能者へは技能実習制度の改正に対応しながら引き続き特定技能外国人制度への移行支援を行ってまいります。

このように喫緊の課題である担い手不足の克服に向け、技術者・技能者の処遇改善を建専連等を通じ訴えながら、ジェンダーや国籍を超えて「希望あふれる塗装工事業」の実現を目指してまいります。

そして、1期2年の締めくくりに、「基本方針」「重点施策」「重点施策の展開」のもと六委員会がそれぞれの目標に向かってラストスパートをかけております。関係各位からの忌憚のないご意見を頂けましたら幸いです。宜しくお願い申し上げます。

結びに、本年の皆様方のご多幸、ご健勝を心よりお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせて頂きます。

一般社団法人日本塗装工業会
会長 加藤 憲利

ニュース一覧に戻る
TOP